修行の終わり。そしてこれからも。

ついにやってきた、3月31日。2013年度の最後の日です。

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3/29のトークイベントに駆けつけてくださった皆さんから、いろいろおつかれさまプレゼント。感涙!!!
(ボールペンなんて「otona-daigaku」って入ってるんです!すばらしすぎるよ、Sもん!)

修行として、まちづくりの現場でインターンをした8ヶ月。
今日で終了です。
なんだかあっさりですが 笑、いまの心境としては・・・かなりわくわくしています。
修行のおかげで自分の可能性が一気に広がったことは間違いないからです。

おとな大学に来てくれた皆さんのもやもやや悩みに対しても、
具体的なお話をできるようになった気がする!とも感じています。

このブログではその時に体験したこと、感じていること、考えていることから
不安で自分が揺れに揺れまくっていることまでを記録してきました。
この作業が本当によい棚卸しでした。

目の前の現実は、複数の要素で成り立っています。
時にはぐちゃっと絡まっていたり、重層になっていたりします。
そこを整理する作業としてブログは最適でした。
半ば強制的に(良い意味で!)ブログを進めていただいたY代表に心から感謝です。

ちなみに最終日なので書いてしまうと。
修行を始めた裏表なしの経緯や、
3月の大きな決断について私はあまり詳しく書いてきませんでした。

書きたいことはたくさんあるし、
書けることもたくさんあるので、正直迷ったところでもあります。

現在の結論としては、ブログ、SNSには詳細は書かないことを決めました。

私は以前、メディアに関わる仕事をしていました。
そこで“声の大きい人たち”のことばかりが世の中にまかりとおること、広まることに違和感を感じていました。
とはいえ、メディアという仕事をしていると、それを利用(または活用)することもあります。
なので自戒を込めつつ、こういった“大きな声を出すこと”のよい面、よくない面の両方を多少は知っているつもりです。

仮に「書くこと」を選ぶなら、
その多少は知っていることに留意して書くという選択肢になりますが、
それであっても私の主観はぬぐえません。
というか、客観的に物事をみるということが本当にできるのか、ということは永遠の問いです。

話が少しそれました。
仮に赤裸々に書いたとして誰に良いことが起きるのか?ということを考えたとき、
結局は誰も得しなさそうだなあ・・・と。

発信した後、どのように受け止められるかをあまり考えず書くこと、
とても暴力的です。
(自分なりにすごく考えたとしても、無意識に自分の都合のよいように書いてしまうこともありえます)

実はこういった言葉の暴力的なこと、
ここ1年、私自身が経験してきたことでもあります。
修行を始める前後の時期に、一番違和感を持っていたことでした。

「それを言うことで、何を伝えたいのか?」
「それを、そんなふうに伝えることで、誰が得をするのか?何が実現するのか?何か今以上によくなるのか?」

相手のことを心配しているつもりでも、
その発言が行き着く先には、発言者の気がすむものだったり、立場を守るものだったり、
楽な方を選んでいるということだったり。
そういったことがどうしても私には気持ちが悪かったのです。

・・・と、書かないといっておいて、
書いているような気がしてきました。
よくない!
(もちろん、心から心配してくださって言葉をかけてくださった方々もたくさんいらっしゃいます。心から感謝です)

ひとまず・・・
こういった違和感をへて思うことは
大人になったら完璧になれるのかと思いきやそんなことは全然なく、日々がむしゃらだなあということです。
そのがむしゃらな自分をどれだけ事実として受け止められるかも大事です。

本来、大人になるって楽しいものだし、可能性を広げるものだと思うのです。
それが、いろんなしがらみを押し付けられたり、自ら受け入れてしまったり。
こんがらがっています。

それを解きほぐしてくれたのは、
私の場合はおとな大学の「現場」とまちづくりの修行でした。
おとな大学での交流会やイベントなど「現場」では本当によいことしか起きていなかったと私は思っています。
参加者の皆さん、支えてくれた皆さんに本当に本当に感謝です。

そこから言えることは、
こんがらがっているときは、別の要素を投入してみるのはどうかな、ということ。
いま自分が持っている要素(情報や経験など)では、ほぐすのはちょっと難しい状況かもしれないので。

人が成長したり、変わるきっかけを得るのは「異物」と出会ったときですから、
別の要素は、例えば、普段会えない、会わない大人、同世代、下の世代と会う。
そして話す。きく。そこから違う視点を得る。もともと自分が持っていた視点を強化する。
こういうシンプルなことが絶大な効果を得たりする現場を、私はこの2年半
自分でも体験し、周りでも起きているのをたくさん見てきました。

私が関わるおとな大学は3月までですが、いま、サードプレイスとも言われる学べる場は本当に数が増えています。
どこか気になる場所を見つけたら、ぜひ行ってみてもらいたいです。
(実際に行ってみてうーんちょっと違う・・・と思えば別のところに行けばよいのです◎)
お気に入りの場所がどうか皆さんにも見つかりますように。
(池袋のブックカフェもよろしくお願いします!)

なお4月以降も、私も引き続き場づくりに関わっていきたいと思っています。
おそらく場づくりというのはライフワークになるのだろうなーという予感がするので、
これからも「修行」はつづきます。
このブログも毎日更新→今後は不定期更新していく予定です。

さて、改めて最終日。
こんなに落ち着いた気持ちで迎えられるとは思っていませんでした。
8ヶ月間本当に楽しかった。
受け入れてくださったすべての皆さまに何度深謝しても足りません。

まちづくりの修行、ブラボー!
本当にありがとうございました!!